コンタクトレンズは高度管理医療器具です。ご購入の際は、眼科専門医の診察を受けてから購入して頂く必要がありますので、必ず健康保険証をご持参下さい(眼科検査料は別途必要となります)。
コンタクトレンズにはいろいろな種類があり、患者さんの眼との相性もありますので医師とよく相談の上購入してください。使用中に違和感などがあったときにはすぐにコンタクトレンズの装用を中止し、眼鏡に切り替える必要がありますので、眼鏡を持ってない人にはコンタクトレンズは勧めておりません。
コンタクトレンズによる目の障害は、重症のものになると角膜に混濁が残り、視力を低下させ、回復させることが困難な場合もあります。目の健康を守るため、ソフトコンタクトレンズでは3か月、ハードコンタクトレンズでは6か月毎の定期検査をおすすめしています。
コンタクトレンズ装用が初めての方 : 装用指導を含め60~90分
コンタクトレンズ装用の経験のある方 : 本院初診時30~60分
※装用の経験のある方は可能でしたら、現在使用中のコンタクトレンズのデータのわかるものをお持ちください。
未経験者の方の初めてのコンタクトレンズ処方については、ご予約制となります。
ご予約日は、木曜日午後15時半〜、16時半〜の2枠のみとなります。
ご希望の方は、お電話にてお問い合わせください。
コンタクトレンズの使用経験があり、当院でのコンタクトが初めての方は、受付終了の30分前までに来院していただく必要があります。
コンタクトレンズをつけたままで寝ないでください(オルソケラトロジー除く)。使い捨てレンズは使用期限を守りましょう。期限を過ぎて装用を続けると高頻度にトラブルを起こします。ソフトレンズの汚れは保存液の種類によっては浸けおきだけでは殺菌されません。こすり洗いをしっかり行なってください。レンズ装用中はケースを洗浄し乾燥させておきましょう。ケースも定期的に新しいものに変えてください。コンタクトレンズ装用中に充血や痛みなどの症状があったら装用を中止し、医師の診察を受けてください。
適切な眼鏡の補正で、眼精疲労などの症状を軽減することが可能な場合があります。視環境に応じたレンズ度数・レンズタイプを決定することが、快適な眼鏡処方には不可欠です。眼鏡の処方は、必ずしも、最高視力を出す度数が日常生活に適した度数といえないため、いくつかの度数で装用感を確認する必要があり、十分な検査時間をいただいています(30~60分)。
遠視性弱視、不同視弱視などで3歳ごろから視機能の発達を補助する目的で眼鏡処方を行う場合があります。これは、治療のための眼鏡なので終日装用して下さい。眼鏡の度数をチェックするために定期的に点眼剤を使用した検査が必要です。
学童で、近視が進んできた場合には眼鏡の装用が必要となる場合があります。眼鏡の装用が近視化を促進しない(眼鏡をかけない場合と進行に差がない)ことが明らかとなっており、眼鏡の装用をさけるメリットはありません。また、授業中のみの装用でも差し支えありません。近視のなりはじめでは、仮性近視(屈折性近視)を区別するために点眼剤を使用した屈折検査を行う場合があります。
ドイツのカールツァイス社製のMCレンズによる近視進行抑制眼鏡は、科学的根拠によって効果が支持される数少ない近視進行抑制法の一つです。MCレンズは、大人が使用する遠近両用眼鏡のような累進焦点レンズです。MCレンズで近くを見ると、調節が助けられ過度な負担を軽減することができます。その作用によって、近視の進行を抑制するとされています。7歳頃を目安に近視が進行し始めたら装用を開始して、18歳頃まで装用を続けた方が良いようです。
MC レンズを使用した近視進行の抑制の実証研究が4年間にわたって岡山大学眼科で行われました。その結果、通常の単焦点眼鏡に比べて MC レンズの方が15%近視の抑制に有効であったと結論づけられました。
この結果からわかるように、現在ではまだ、「近視の進行をある程度抑制できる」にとどまっています。また、近視を治すことができる眼鏡ではありません。近年、いくつかの近視抑制治療が研究されてきています。
ナイトレンズとは、専用のコンタクトレンズを就寝時に装用することで、角膜の形状を矯正させ、日中は「裸眼」で生活できる、手術のいらない視力矯正法です。
小児の近視進行を抑制する効果も報告されています。
ナイトレンズの歴史は古く、現在ではアメリカをはじめ世界各国で治療が行われています。眼鏡、コンタクトレンズ、レーシックに続く視力矯正治療として注目されています。
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就寝中
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日中、角膜変形が維持される
一般的なコンタクトレンズとの違い
ナイトレンズを寝ている間に装用することで、角膜の形状が正しく矯正され、翌朝起きた時にレンズを外しても角膜形状が維持されている間は、裸眼で過ごすことができるようになります。
レーシックとの違い
レーシックは角膜を削る手術ですが、ナイトレンズは専用レンズを装用して角膜の形状を矯正します。そのため、ナイトレンズの場合は、レンズの装用を中止すれば、角膜を元の状態に戻すことができます。
ナイトレンズ治療をはじめるには
ナイトレンズを装用する上で、まずはナイトレンズ治療が可能かどうか、眼科専門医による適正検査を受けてください。
オルソケラトロジー(ナイトレンズ)のよくあるご質問
- Qオルソケラトロジー(ナイトレンズ)はどういう人に向いていますか?
- A スポーツなど体を動かすことが好きな方には特におすすめです。また、定められた裸眼視力が要求される職業の方たちにも有効的にご利用いただけます。
- Q毎日装着しなければいけないのですか?
- A 基本的には毎日装用していただきますが、近視度数が低い方の中には、1回の就寝時装用で数日間の矯正効果が得られる方もいらっしゃいます。
- Qレンズの装用を中止した場合どうなりますか?
- A 使用期間によって多少の違いがありますが、一般的に1カ月程度で角膜の形状は元に戻りますので、他の矯正方法へ変更できます。
- Q痛みや異物感はありますか?
- A 一般的なハードコンタクトレンズ同様、慣れるまでには1週間程度時間はかかりますが、徐々に痛みや異物感はなくなってきます。
- Qオルソケラトロジー(ナイトレンズ)を使用して起こる合併症はありますか?
- A 使い方を守らなかったり、レンズケアを怠ると、通常のコンタクトレンズと同等のトラブルがおこり得ます。トラブルを未然に防ぐため、調子がよくても定期検査は重要ですので、必ず受診して下さい。
- Q費用はどれくらいかかるのですか?
- A 自費診療となります。オルソケラトロジー治療は厚生労働省の認可を受けていますが、健康保険は適応外のため使えません。初期費用として、両眼で120,000円かかります。また、検査・診察費用は別途料金となります。
オルソケラトロジー(ナイトレンズ)の近視抑制効果
近年、オルソケラトロジーコンタクトレンズ(ナイトレンズ)の近視抑制効果についてさまざまな研究が国内外で行われ、近視がすすみにくくなるのではないかというデータがいくつかの文献によって発表されております。